Bloody Kiss♡
絶句するあたしに、彼は繰り返した。
「オレが殺してやるよ。」
その笑顔が不気味にセクシーなのがイヤだった。
「冗談ヤメて!」
あたしは叫んだ。
─ ただの変態じゃない‥
きっと、異常者なんだ‥
かじかむ手は、感覚を失くしていた。
ブーツの中の足先も感覚を失くしていた。
逃げ出そうと、一段上の梯子に手を伸ばした時‥
「あっ!!」
足を踏み外して、あたしは落下した。
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