Bloody Kiss♡


お葬式には行きたくなかった。

あたしのせいで命を落とした七海に、会わせる顔なんてなかった。


けれど、パパもママもダメだって言った。

例え、七海の両親に許して貰えなくても行かなきゃいけないって‥。


申し訳無さで泣きじゃくるあたしに、七海の母親は泣き腫らした目で

「ロナちゃんは、自分を大切にしてね‥。」

そう言ってくれた。


あたしやチヒロを責めることをしない優しさに、胸が引き裂かれる思いだった。


七海は、彼が憧れていたようなセト神にはなれなかった。

乱暴者になんてなれるほど、荒い気質じゃなかった。


だけど、とても勇敢だった。


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