僕と暮らしてくれませんか
そうして、彗は環のおでこにキスをした。

4月9日。やばい、昨日髪の毛も乾かさないまま寝落ちしちゃったからボサボサだっ!
でも、なんだか目覚めが良い。
良い夢でもみてたのかな…?

「環ー朝ご飯出来るよー」

「はーい!あと5分ー」

私は彗の声に癒されながら髪の毛をとかして制服に着替え、急いでリビングに行った。

「いただきます。」

朝は納豆ご飯とお味噌汁、そして漬物だ。お味噌汁のいい匂いに包まれ、私は口を開く。

「そーだ。今日初日だから午前中授業じゃん?だからちょっとサコダ寄ってから帰るね。」

「え?なんでサコダ?」

「だって彗、さすがにいつまでもソファーで寝るわけにはいかないでしょ。せめて布団買わなきゃ。」

納豆をかき混ぜながら言う。

「お金無いからいいって。」

「お金ならあるから大丈夫。気にしないでいいよ。あっやばっ!そこの公園でみんなと待ち合わせてるんだった!」

そう言って私がご飯をかけこむと、彗は思わぬ事を言った。
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