僕と暮らしてくれませんか

抱く秘密

☆環side

光にいちゃんが来てからなにかと大変だ。

このくそぐーたら教師。

「靴下、玄関で脱がないで」
「1人の時はちゃんと食器水つけといて。」
「洗濯機回して!」

何回、同じことを注意すればいいのだろうか。

「もういい加減にして!」

テレビを見ていた光にいちゃんが面倒くさそうに振り返る。


「…ちっ。るせー。こちとら仕事なんだよ。ピーチクうるせぇ。」

「なら、仕事っていうことをわきまえて生活してください。」

もう、怒りもピークだ。

彗も最近遅いし。

もうっ光にいちゃんが来てからロクなことがない。




「昔のままの光にいちゃんだったらなー」



「は?」


やばっ!わたし口に出してた?!

わたしが思わず口をおさえる。


「なに、本気で言ってんの?」

わたしはなにも答えない。

「………わかったよ。ちゃんとすれば良いんでしょ?環お嬢様。」


うぅ…その笑顔はずるい。

NOとは言わせないって顔じゃん。
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