Good-bye

第1章




大きな入道雲が、空を流れて行く。



優雅に、堂々として。



季節は夏の真っ盛り。



夏休みも間近に迫ったある日、


私はいつものように、高校の窓際の席で空を眺めていた。



「真尋!次移動教室だよ。早く行こ」


幼なじみで親友の結城 香耶(ゆうき かや)
が私の手を取る。



「うん」



憂鬱な気分を隠して、香耶に連れられ私は数学教室に向かった。












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