ひとりごと
私はひたすら絵を描いた

食べていなかったから骨が浮き出て肌は荒れた

其れを見てもう私は泣かなくなった
何故だか 美しいと思った

鳥の絵を描いた。赤い花を描いた。

赤い色は大好き。

私の中の赤は綺麗かな。

そう思って針を指に刺してみた。
貫通する針
ぷつり
と通って一秒ほどたったあと、血が流れた

その一秒が何故か長く感じた。
音が止まった。

紅い赤い私の絵の具で赤い鳥を塗ったの。

何故か安心したんだよ。
とても愛おしかった。

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