先生、死ぬ前に私と恋して下さい
先生がわたしの手首を掴んだ。

え、え、え?!



「東はいつもどっから入ってくんだよ。」


「え?窓からです。

わたしいつも朝開けてそのまま忘れちゃうので。」



「今日から閉めとけよ。」


先生、それって…



「や、ヤキモチですか?」

「お好きな解釈でどーぞ。」

そう言って先生はニヤッと笑った。



「お返事は?」

「はいっ!!」



わたしは先生に飛びつく。



「あーあー、ガキ。」

そう言いながら、先生だって嬉しいんじゃないんですか?



「あ?」


こ、心の声漏れました?!

な、なにもないですー!

わたしはギューっと強く抱きしめた。





「……おい、キツイぞ。」

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