先生、死ぬ前に私と恋して下さい
ーー
ーーーー
ーーーーーー
「……なんでいるの?」

「おー。おけーり。おばさんが下から入れてくれたけど?」

部屋のドアを開けると亜蘭がいた。
もう…まじ邪魔!


「なに?お前が勉強すんの?」

わたしが机に教科書を広げるのをみて亜蘭がぼやく。

「中間テスト!頑張るのー」


「……あそ。お前いつも教科書パラ見で余裕だったくせに?
ま、英語以外だけど。

で、早速ここ違うけどな。」



「う、うそー?」

わたしは亜蘭に指摘されたところをみた。


「この場合、前置詞違うだろ。お前中学のからした方がいーんじゃね?」

くー!そんなことはないしっ!

わたしだって高校合格してるんだからー!

……英語だけなのよね。

「英語はお前いつも順位表のらなかったよな。

他の教科のってたのに。

だから学年順位悪いんだよ。

他の全部満点だったくせに。」



「う、うるさい!黙れー!」



そう。わたしは箱入り娘(?)だから勉強はかなり仕込まれていて…。
< 19 / 64 >

この作品をシェア

pagetop