先生、死ぬ前に私と恋して下さい
そのときわたしの恋レーダーが

反応する。


先生だ!


わたしが見れただけで悶えていると、

美希が呆れたように言った。



「菊山先生っていつも屋上いるよね。

…会いに行ってみたら?」


ピキーンっとわたしの中で何かが光った。


「行ってきまーす!」



教室をびゅんっと飛び出る。屋上から動きませんように…と願いながら全速力で走った。



そう、屋上は立ち入り禁止なのだ。



「先生ー、ここ立ち入り禁止ですよ?いいんですかー?」



先生は勤務中にもかかわらず煙草を吸っていた。
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