恋はデジャヴ〜鈍感少女の全力疾走日記〜



「やっぱり早すぎたかな」


思わず声に出してしまうくらい
通学路には人がいない。


朝日がくっきりと差し込む中、
シーンとした静かな道に、
コンビニのドアが開く音が響いた。



そこから隣の学校の制服を着た人が出てきて、


パッと目があった。



「お?佳奈子ちゃん!」

「平野先輩!?!」



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