恋はデジャヴ〜鈍感少女の全力疾走日記〜



んー、、、なんなのよこれ、


朝、電車を待ちながらスマホと睨めっこをする。昨日結局山下くんに返信出来ないまま今日になってしまった。

そうだよ!こういう時は!

必殺!適当なスタンプ!!

よし!これで無難に流せたかな?
突っ込んで良いのかわかんないしとりあえずこれでオッケーオッケーっと


「お、佳奈子ちゃん、おはよ」
「ええ!平野先輩!」

いきなり平野先輩に声をかけられてスマホを落としそうになる。

「めっちゃスマホみて悩んでたけど、誰に返してたの?」
「クラスの人です」


先輩に言うのはなんだか気まずくてだれかは濁してしまう。

「もしかしてこの前の?」
「まぁ、、」

「好きなの?そいつのこと」
「へ?」


急に先輩がそんなこと言い出すから、
先輩の顔見て固まってしまう。

「もしかして図星?ついにあの佳奈子ちゃんが好きな人かぁ〜」

「だから!子供扱いしないで下さいよ!
それに私まだそんな好きかどうか分かんないし」

「気になってるんだ?」

「あーーもう!
朝から質問攻めやめてくださいよ!
あ、そうだ!先輩こそ彼女さんとどうなんですか?」

「え?もう順調すぎて順調!」
「ふーん、先輩の彼女さんってどんな人なんですか?」


興味ないフリしても、やっぱり気になるものは気になってしまって好奇心で聞いてしまう。

「うーん、、かわいいよ?」
「なんで疑問形なんですかっ!」

「だって付き合ってそんなに一緒にいないからさ」
「え?」

「この前一緒に帰ってそれっきりなんだよね、、」

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