恋はデジャヴ〜鈍感少女の全力疾走日記〜



!!

ぼーっとしてた、、

どこやってるのか全然分からなくて、
思わずキョロキョロする。


「ここやで!」

山下くんが振り返って小さな声で教えてくれて
そのまま指さされた単語を私が自信満々に読む。

「盟神探湯?です!!」

「よう分かったな!山下!」

先生にはバレバレだよね。



そんなこんなで、部活を円滑に抜ける方法を思いつかないまま、放課後になってしまった。


「山下くん!ごめんね!」
「ええんやで!あとで聞いたこと全部連絡するから!」
「ほんとありがとう!」

山下くん1人で文化委員の会議に出てもらうことを謝った。急いで音楽室に向かい楽器を組み立てる。

楽器を置いて、今日の合奏のために講堂の鍵を借りに職員室に入ろうとすると、
職員会議中で、生徒が立ち入り禁止になっていた。


仕方なく職員室の前で終わるのを待っていると、
外から女子の会話が聞こえてしまった。



「文化委員の仕事山下くんに押し付けてるよね」





「え!まじー?!かわいそう〜それ!」


「やる気無いんじゃない?美希のノリで無理やりやらされたから」


「でもクラスの雰囲気的に山下くんが文化委員立候補したら、佳奈子ちゃん以外はやりずらいよね」


これうちのクラスの子が言ってるよね、
きっと、、、、


美希〜


勝手に推薦した美希を恨む。
てかなんで私以外やりずらいんだ?
玲奈も言ってたけど文化委員やりたい人やっぱりいたんだ。

ならその人がやればよかったのに何で私?



そう思っていたところで職員会議が終わったらしく、先生が職員室から出てきた。


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