恋の短編集
奇跡の涙
この時の私はまだ奇跡を知らなかった。

プップーッ ドンッ

この日、私は事故にあった…
医者には、息はしていても
目を覚ますことはないと…
いわゆる植物人間だ。

ただ、平和に生きてきただけなのに
友達もいて、仲のいい家族もいて
幸せという仮面を被って……

きっと、バチが当たったんだ…
私が、私があの時助けていれば…
そう理解することしかできなかった。

(わたし…このまま死ぬのかな…
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