俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
彼はわたしの姿を見て、優しい笑みを浮かべた。
「真瀬さん、だよね?おはよう」
彼の綺麗な唇が動いて、わたしの名をスラリと奏でた。
どうして、わたしの名前を?
しかも、あいさつされた。
あの、憧れだった望月洸くんにーー。
「お、おは、よ」
戸惑いを隠しきれない。
自分の頬が赤らんできているのが分かる。
彼と目が合うのでさえ初めてで、
わたしの心臓はあっという間にドキドキ音をたてた。