追放の堕天使
「ぐっ……メツ……っ!」

「………………」

「お前は思い出せる! 思い出せ! お前は……っ!」

「………………………………俺は?」

「お前は俺の契約相手だ! 思い出せ! メツ!」

メツの口が、止まった。

「何をやっている?」

「おいロスト。傀儡くらいちゃんと操りなよ」

「分かっていますが……メツ?」

「俺の契約相手の名前を、気安く呼んでんじゃねぇ!」

ミツがロストを睨み付けると、メツがへなへなとしゃがみこんだ。
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