3年経ってしまった、消せない話
「ねえ、サキト」

「何、ユウサ」

「運命逆転できれば良いのにね」

「どうして?」

「死にたがってるでしょ?サキトは」

「…もう何もかもが嫌だからな」

「だからだよ」

「…?」


「ボクはもうすぐ死んじゃうから。不治の病のせいで」


「そうだったな。でも、こんな死にたがる奴とよく一緒にいられるな」

「だってボクと君似てるじゃない?」

「何処が」

「…どう足掻いても願いが叶えられない所、かな?」

「ふーん」

「本当、運命逆転して欲しいよ。そうすればお互い楽になれるのに」

「どっちにしてもなれないだろ」

「どうして?」
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