3年経ってしまった、消せない話
“向こうの世界へ行きたがっているのに、結局は怖くて行けないでいる”
“翼があれば何処へでも行けるなんて勘違いしている”
“本当になんでこうも自分勝手でいられるのか”と。
聞いていた少年は一言、こう言った。
「本当に臆病だよね…」
少女は頷く。俯いたまま、少女は再び言葉を発した。
「私もこうなってまた臆病だって思った。バカみたいな話だよね」
少年がどう言う事だと少女に聞く。
少女は言っても私の気持ちなんか分からないと拒んだ。
確かに人の気持ちなんて本人にしか分からない。
安易に“分かる”と言ったって、時にはそれが火に油を注ぐような結果になる。
「…でも今は言いたい気分だから言ってあげる」
少女は黙ってしまった少年にこう言うと、自分の話をし始めた。
少女には最愛の恋人がいた。いつかは結婚をしたいとさえ願っていた青年だ。
しかし青年はある日突然、少女の目の前からいなくなった。
青年はいつものように眠り、そのままこの世を去った。
前日まで元気だった青年が突然、だ。
“翼があれば何処へでも行けるなんて勘違いしている”
“本当になんでこうも自分勝手でいられるのか”と。
聞いていた少年は一言、こう言った。
「本当に臆病だよね…」
少女は頷く。俯いたまま、少女は再び言葉を発した。
「私もこうなってまた臆病だって思った。バカみたいな話だよね」
少年がどう言う事だと少女に聞く。
少女は言っても私の気持ちなんか分からないと拒んだ。
確かに人の気持ちなんて本人にしか分からない。
安易に“分かる”と言ったって、時にはそれが火に油を注ぐような結果になる。
「…でも今は言いたい気分だから言ってあげる」
少女は黙ってしまった少年にこう言うと、自分の話をし始めた。
少女には最愛の恋人がいた。いつかは結婚をしたいとさえ願っていた青年だ。
しかし青年はある日突然、少女の目の前からいなくなった。
青年はいつものように眠り、そのままこの世を去った。
前日まで元気だった青年が突然、だ。