3年経ってしまった、消せない話
そう言われなくてもそうさせてもらうつもりだ。
俺はとりあえずプリュイから離れた場所に座った。
星を眺めていた。正しくは、夜空に広がる宇宙の星だけど。
そうやって長い時間はすぎているように感じた。プリュイは相変わらずすねていた。
こういうところは今も昔も変わっていない。進歩してないと言うか、なんというか。
「あっ、シエル」
戻ろうとした時、突然プリュイが話しかけてきた。小さな声で“何?”と尋ねた。
「流れ星…」
「は?流れ星?」
俺は思わず聞き返した。プリュイは我に返ったらしく焦っている。
何をそんなに焦っているのか俺には分からなかった。
「じゃなくてじゃなくて…あ、そうだ。シエル覚えてる?」
「何をだよ」
何を覚えているのかを言わないと俺にだって分からない。
「もー…忘れっぽいのは相変わらずだね。何年か前に太古の国の物語でさ、
宇宙を走る列車の物語を一緒に読んだの覚えてる?」
俺はとりあえずプリュイから離れた場所に座った。
星を眺めていた。正しくは、夜空に広がる宇宙の星だけど。
そうやって長い時間はすぎているように感じた。プリュイは相変わらずすねていた。
こういうところは今も昔も変わっていない。進歩してないと言うか、なんというか。
「あっ、シエル」
戻ろうとした時、突然プリュイが話しかけてきた。小さな声で“何?”と尋ねた。
「流れ星…」
「は?流れ星?」
俺は思わず聞き返した。プリュイは我に返ったらしく焦っている。
何をそんなに焦っているのか俺には分からなかった。
「じゃなくてじゃなくて…あ、そうだ。シエル覚えてる?」
「何をだよ」
何を覚えているのかを言わないと俺にだって分からない。
「もー…忘れっぽいのは相変わらずだね。何年か前に太古の国の物語でさ、
宇宙を走る列車の物語を一緒に読んだの覚えてる?」