トンネルを抜けたら恋だった
え…?
「あなたの補佐なので
補佐させてもらってます」

なるほど、そうかそうかってならんから

「ひとまず、助かりました
ありがとう 斉藤くん
もう大丈夫よ 自分で立てるわ」

そこにはラフな格好というか
ラフな格好でもおしゃれなのね 斉藤くんが
釣れた魚を丁寧に針から取ってバケツに入れてくれている。

「いえ、釣れて良かったですね
はい、続きをどうぞ」

渡された釣竿をエイッとまだ振り下ろして
近くに控えている斉藤くんをチラリとみる

「どうして、ここが?ここに?
うーん 何を聞いたらいいのかしら
いい天気ね?」

「はい、釣り日和ですね
私の分も釣ってくださいね

あと ここが分かったのはなぜか分かりますよね
そして ここにいるのは
私の仕事が終わったからズル休みしてきました」

そうかそうか 斉藤くん 君もか…ってならないから
< 12 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop