トンネルを抜けたら恋だった
ここ…ですか?
思わず助けてあげたくなるような
不安気な顔したボブ髪清楚系女子と目が合った

「あ、櫻田チーフ すいません
よろしくお願いします。
私1人でどうしようかと思ってたので
助かりました」

え?補佐じゃなくて、普通に受付だなこれ
うん、まあ、分かった

「いいえ、じゃあ簡単に手順を打ち合せさせて
もらってもいいかしら?」

「はい、もちろんです
では…」

一通り流れを聞いた限りだと
うん、まあ何とかなるか
あとはイレギュラーに気をつけて
対応すればいいか…

あら、遠くの方から
キャッキャウフフが聞こえてくるぞ
…なるほど
彼女はインフォにいるのね
仕事さえちゃんとしてくれれば
何も言いますまい

チラッとインフォを見ていたのに
気づいた清楚系ボブ…冴島さんは
ため息を吐きつつ
「うちの山下がうるさくてすいません」と
謝ってくれるが、冴島さんは全然1ミリも
悪くないので、首を振って苦笑いしておいた
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