42歳 主婦 旦那様に片思い中【佳作受賞】
私は、割と誰でもすぐに触る。

頭を撫でたり、肩を叩いたり。


そうだ! 手を繋ごう!

私は、最初の目標を純ちゃんと手を繋ぐ事に決めた。


でも、どうやって?

昔はデート中、よく手を繋いだり、腕を組んだりした。

よし、やってみよう!


「純ちゃん、苑(その)ちゃんの修学旅行にいる
もの、買いに行きたいんだけど。」

私は娘をダシに夫を買い物に誘った。
苑は娘の名前。

「いいよ。どこ、行く?」

夫は娘に聞く。

誘ったのは、私なのに。

ま、いいけど。

娘のリクエストで、私たちは車で近くのショッピングモールへと出かけた。
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