極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「あははは! 永縞さんが慌ててるー!」
「怪しいわね。大体この容姿でフリーなのが怪しいわ。万佑ちゃんを狙ってるなんていいながらも、他にもいたりして」
「勘弁してよ」
眉尻を下げた環は困り顔だ。万佑は、そんな彼にきゅんと音を立てた胸の奥に触れるように、そっと手を当てる。
すると、環は彼女を見つめる瞳に、しっかりと力を込めた。
一瞬にして空気が変わり、甘くも緊張感のある張りつめたムードに万佑も取り込まれてしまう。
「俺は、万佑ちゃんしか愛せない」
堂々と宣言した環に、万佑の方が驚かされてしまった。
告白されただけでなく、こうして言われてしまうと、彼の本気度が伝わってくる。
「俺は本気だよ」
「でも、私なんて永縞さんには不釣り合いだと思うんです」
「そんなことないよ。俺が好きなのは、万佑ちゃんだけ。万佑ちゃんを愛したいんだ」