青の瞳に映るのはーー

美心の気持ちーー

俺は、真也に話した。

コンビニ前で絡まれていた美心。

助けたこと……。

雷との、こと………。


「雷が、美心にそんなひどいことをしたのか?」


意外だ、と真也は呟いた。


けど、俺は、そうは思わない。

雷は、短気だしケンカも強い。
考えなしに攻撃し過ぎることもある。

その度に止めるのは俺だった。

つまり"理性"が足らないんだ。

だけど、いくら短気と言えど相手は女の子だ。

美心が、怖がるとどうして思わなかったんだ。

だけど、ほんの少し分かる。


「美心だからだよな、美心を俺から取られたくなかったんだ。

理性を失うほど、美心を渡したくなかった。
俺、その気持ち分かるよ」


雷の気持ちが分かる。
だからって、雷のしたことは許されないのが現実だ。


「美心は、どうしたい?
雷のとこに戻りたい?」


君が、雷がどうしてもいいなら仕方ない。


だけど、もしーーー躊躇うなら、、


手離せない。


俺は、探るように視線を向けた。


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