青の瞳に映るのはーー
美心を追いかけて探し回った……
小さな背中が見えた。
側に藤がいる、間違いない……。

「もう、ダメなのかな?
雷くんは、私のこと嫌いなのかな?
ずっと、甘えすぎてたのかな、私……心がずっと苦しいのっ」

君の声が聞こえた。
泣いてる君の声が、俺を悲しくさせた。

藤はずっと側でそんな美心を抱き締め、背中を擦った。

「私…青くんと、付き合う。
青くんは、こんな私でも、いいって言ってくれたの。
青くんなら、こんなに悲しくないよね」


君になら利用されても、いい。

君が、本当に好きだから……手に入れるためならなんだってする。

「美心っ!!」


今、追い付いた見たいに息切れしながら、現れた俺に……美心は、瞳を潤ませ振り向いた。

その泣いてる瞳が、やけに美しくドキリ、とした。

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