青の瞳に映るのはーー

再び、出会うーー

「じゃあ、俺ら帰るな」

俺は美心と、バイクに飛び乗るとバイクを発進させた。

藤と、廉はニコニコ笑い手を振っている。
いつもと、変わらない二人。

いつもと、変わらない筈の日常が。

今日は、いつもと、違った。

「誰かに、つけられてる」


後ろを振り返ると、若い男女だ。
ヘルメットで、顔は見えない。

とりあえず、誰だか分からないけど人目のいない場所に、おびき寄せるか。

敵なのか、なんなのか分からない。
何をする訳じゃない、ただ追いかけて来る。

俺は、、なにもないただの倉庫の前に来た。


バイクが、入ってくる。

ヘルメットを取る男女の顔に驚愕した。


こいつらーーーーっ。

「こないだは、どうも。
お姫様っ」

柔らかい笑み、だけど凛々しさの、残る女は舞原 華恋だった。

そして、もう一人はーー

「西道 晃って言います。
ちゃんとした自己紹介は、初めてだよね?
率直に言うけど、明日の文化祭。
その時間を狙って、君達の倉庫に鬼姫が奇襲を仕掛ける。

総長もいない、副総長もいない、この時を狙って奴等は潰しに来る」

あり得ない情報だった。


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