青の瞳に映るのはーー
「翼、絶対に負けない‼」


早い突風は、吹き荒れ舞原が繰り出す拳よりも、早いパンチ。

ドサッ……。

どちらが勝ったなんて、始める前から予想している。

翼が、舞原の体を支えた。

意識のない舞原。

横抱きにした翼の目は、悲しみを含んでいた。

「ひどいことして、ごめんな。

だけど俺、華恋には行ってほしくない。

大丈夫、俺が華恋の大切にしているモノ、守ってやるから……」


愛しく見つめる翼。

眠るように抱かれている舞原。

「晃、わりい……寝かしたいんだけどっ」

「ああ、部屋案内する。

いいのか、翼。
華恋の想いはーーーっ「もう1つの雷龍を、助けりゃいいんだろう。
こいつら、倉庫連れていくわ。
じゃあな」

は?

こいつら???

翼が、俺らを見た。

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