青の瞳に映るのはーー
仲間の廉と、真也を呼んだ。

目が、点になってる二人に、苦笑いの俺。

「悪いな、突然。
コイツらは初対面だよな。
先日、雷龍の姫が囚われた。
それが、コイツらの姫だ。」


「「!!!マジか」」

予想通りの反応。

「っで、その姫ちゃんは?」

廉が、辺りをキョロキョロを見渡す。
「俺との勝負に負けて、眠ってるよ」


「「勝負……?眠ってる?」」


あ、やばい。

明らかな敵意を、二人は翼に向けた。

「姫、相手にケンカしたのか?
女の子に、殴りかかったってこと?」

廉の低い声が、部屋に響いた。

だけど、翼は動じない。

「大切なモノを、危険な棲みかには居て欲しくない。
どうしても、勝たなきゃいけなかった。
あんたらなら、分かるだろう?」

"あんたらなら、分かるだろう?"

大切なモノある、あんたらなら、分かるだろう?


そう、言われてる気がした。

大切なモノなら、ある。

命に変えても大切なモノーーー。


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