青の瞳に映るのはーー
「聞いてない?学年合同劇だよ。
そっかあ、みんないつもいないから知らなかったんだ」



確かにいつもいないけど、特にーー雷たちは。


「配役は?」


雷が食いつく。

「えっと、私と薫が幼馴染みで恋人同士の設定で………後はまだ、決まってないよね?
梓?」


梓………?



ボブカット、身長は普通の女子より数倍高い。

まあ、顔はまあまあ可愛い子。


俺達をジッ、と見た。


なんだ?

「配役は、まだ決まってないけど……主役二人を変えるつもりはないから、そこんとこよろしくね‼」


「そんな堅いこと、言わないでさ」


廉が、すかさず間に入る。


ギロリ、と睨む梓と言う女。


「髪の毛、ピアス、アホか。

そんな奇抜な容姿で、劇に出る?

言っとくけど、客は、純愛を望んでるの。
どうしても、出たい言うなら飛びっきりな役、用意してあげるけど?」



うわっ!!かなりの性格だなコイツ。

媚びうる女よりいいけど。


「おいっ」



雷の低い声が、教室を静寂に包んだ。


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