先輩の彼女にしてもらいました
side つばさ先輩3
side つばさ先輩3

決勝戦のあの日、

「先輩、大丈夫ですか?歩けますか?」

足に痛みがでてきて、これ以上はできないとコーチ達に判断された俺は交代させられた。

2年の武田は心配そうに俺に肩を貸してくれた。

「武田、俺は大丈夫だから試合に戻れ。後は頼んだぞ」

「は、はい、先輩。絶対カタキはとります」

カッカッしている武田は、カタキをとるなんて、物騒なことを言う。

「バーカ、おまえはおまえのプレーに専念しろよ。これは、俺がしくじっただけだ」

体当たりギリギリの危いプレーをされても、いつもなら、もっとうまくかわせるはずなのにその日の俺の集中力は途切れがちだった。

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