響くんとは付き合いません!!



「嫌なわけない。だって俺、漆島のこと好きだし」

「……へ?」

「入学したときから可愛いなって思ってた。話してみると意外とクールだけど、でも笑顔は明るくて。そのギャップもいいなって思ってた」

「……っ」



し、知らなかった…。

九折くんがそういうふうに私のことを見ていたなんて。



「だから、本当はふりじゃなくて本気で漆島と付き合いたいところだけど」

「……うん」

「でも、漆島は俺のことを好きじゃないってのはわかってるから」

「……ごめんね」

「だから、男よけのためでいいしただ俺を利用するだけでもいい。付き合うふりってやつ、真剣に考えておいてよ」



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