響くんとは付き合いません!!



「ありがとう…」



もう少し、考えてみようかな。



九折くんのことは優しいし話しやすいし嫌いじゃない。

付き合うふりっていうのも、響くんにつきまとわれたりしないから都合がいい。



だけど、九折くんの気持ちには応えることはできないから。

ただ、九折くんを傷つけてしまうだけなんじゃないかって思うから。



モヤモヤした気持ちのまま夕飯をすませ、奈央ちゃんとお風呂へ。

そのあとは1時間の勉強の時間だ。



だけど勉強をしなくたってバレることはないから、私はいつものようにスマホを眺める。

そのとき、ちょうどラインのメッセージが入ってきた。



『今日の夜会えない?』



響くんからだ。



< 137 / 441 >

この作品をシェア

pagetop