響くんとは付き合いません!!
響くん、なにを言うつもりなのかな。
山岸くんみたいに、気持ち悪いっていう?
ブサイクっていう?
……怖いな。
聞きたくないな。
「満瑠、待ってよ」
傷つくことが怖くて、逃げ出そうとした。
だけど、ブランコから立った瞬間に響くんに腕を掴まれてしまった。
「なんで逃げるんだよ」
強い力だった。
声も真剣だ。
「だって……見たんでしょ?私の、中学生時代の写真…っ!」
響くんと目を合わせたくない。
怖かった。
冷めた目で私を見下ろしているのかな、って思うと伏せた顔をあげることができない。