響くんとは付き合いません!!
響くん……。
私のブサイクな素顔を知って、いじめられていた暗い過去を知って。
引いちゃったのかな。
嫌いになっちゃったのかな…?
「響くんにだけはね……言いたくなかったっ。知られたくなかったっ…!」
顔をうつ向けたまま、もれそうになる声を抑えてむせび泣く。
とめどなく流れる熱い涙は、頬をしたたり足元にぼたぼたと落ちては地面の色を変える。
「満瑠…?」
ぽん、と大きな手が頭に乗っかった。
「顔、あげてよ」
おそるおそる視線をあげると、響くんは優しく微笑んでいた。