キミに好きって言えなくて。



「お前、そんなん着せられて大事にされてんなよ。
はやく脱げ、水もっとぶっかけるぞ。バーカ」





そう言って波打ち際で笑っているのは綾瀬だった




サッカーでキュッと引き締まった身体がやっぱりカッコよくて、ちょっとドキドキして…。





水かけられて、暴言吐かれても嬉しいなんて、やっぱり綾瀬が大好きなんだって実感する。





「も〜!やったなぁぁあ!」



って、早まる心臓を誤魔化すようにさけぶ。


きっちり奏汰にパーカーを返して私も綾瀬を追って海に向かって走った




綾瀬にかけられた海水はかなり冷たくてしょっぱい味がしたけど、

私の気持ちはあったかくて、甘酸っぱくて、

もっともっと綾瀬とこんなふうに笑いあって過ごせればいいのにと願っていた。




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