いつか君の笑顔が戻りますように
薬を聖は口を開けてやってくれた。

「お前 タバコ吸いすぎ。」

「…。」

「会社の女がさ。しつこくて。女と別れてあたしと付き合えとか。」
「そっか。」

「ちゃんと言ってわかってもらってきたから。」
「大晦日考えるよ。」

幸せがあんまりにも続くとこうなるんだなって。
幸せって続かないのかなって。
いつも思う。

「バカ結雨。」

「は?」

「バカ結雨。お前俺のこと信用してねぇの?」
「するも何も言わない聖がだめなんじゃん。」
「俺が言ったの忘れたの!?」
「忘れてないから」
「大事にする。約束する。守る。そばにいる。嘘じゃねぇから。」
「もぉさぁ。だったらそーゆーの辞めて。」
「約束する。」

もっかい信じようと思った。
強がるくせとか、ほんとあたし治らない。
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