星が綺麗な夜空に想いを
プロローグ
嘘つきは柚香と指をさされる。嘘などついていないと弁解するも話を聞かず、私は嘘つき扱いされてしまった。携帯の画面には『人狼陣営の勝利』の文字。えぇー!と若菜が目を見開いて驚いている。
「だーかーら!!私は市民って言ったじゃん!若菜の馬鹿!」
目の前では勝っち誇った顔で優と鈴羽がハイタッチをしている。若菜がもう1回勝負しよう言う。これで何度目だろうと呆れていると…
「おい。お前勉強しろよ。」
若菜の彼氏の裕人が口を挟む。ハリセンボンの様に口を膨らませて、駄々をこねる若菜。

「いーじゃん!裕人もやろうよ!」
「やらないよ!俺推薦狙ってるんだから!」

と言いつつも、さっきから一緒にゲームをしているではないか。もう一度ゲームをしようと思った時に、お待たせ!と言って陸が教室に入ってきた。
「おつかれ。テスト前なのに毎度バスケ部は大変だね」
陸はバスケ部に入っていてエースだ。夏の大会が近づいてるためテストが近くても部活に励んでいる。疲れた〜と言いながら優と裕人に抱きつこうとするが、裕人は、汗臭いと言いってサラリと避けた。鈴羽が、人狼やってて優と勝ったんだ!と嬉しそうに話し、ふわりと、ポニーテールを揺らす。陸は俺もやると言い、顔をくしゃっとさせて笑った。
「お前らやれよ!勉強!優も何か言ってよ!」
「僕は勉強しなくてもいい点取れるから」

と涼しい顔で言い放つ。学年1位までとは言わないが、優とは頭がいい。勉強すればいい簡単に1位を取れるだろう。
「うわ!何それ!調子乗ってると落とすよ!内申!」
「僕天才だからそんなヘマしない。そもそも、一般受験だから内申関係ない。」
私と優が言い争っていると
「じゃあ最後の一勝負!」と若菜が楽しげにゲームを始めた。もう!私が人狼だったらまず優を噛むと決意した。
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