大切な手紙…
ねぇゆみうそでしょ?何かの間違いだよ?

『空…ね、昨日の朝から4日間アメリカの知り合いのところにギター習いに行くんだったの…うっぅっ…でも…ね…その行きの飛行機に…何かが起こっ…て…うっぅっ…海に落ちて…それ…で…空…も…死んじゃ…った……。そらーーー!うっぅっ…』

ゆみは声が嗄れるくらい叫んでいた。

わたしはそんなゆみの姿を見ていられなかった。

気が付くとゆみと同じくらいわたしも泣いていた。

『そうだったんだ…辛かったよね…苦しかったよね…』

わたしがかけた言葉にゆみは静かに頷いた。

空くんとゆみはわたしの憧れだった。

ゆみはいつも空くんの自慢ばかりしていた。

そして、空くんもいつもゆみの自慢をしていた。顔を赤くして照れながら。

『ゆみはほんとにオレの運命の相手なんだ!!神様に聞かれたって誰に聞かれたって絶対そう答えるよ!!それによく浮気とかする人いんじゃん??オレ浮気とか100年経ってもマジ考えらんねぇ!マジで!そういう気持ちにさせてくれてるゆみにマジで感謝してんだ!!ってこのことゆみに言うなよ!!』

って。




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