花と雫
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「遅いよね、冬華ちゃん」
スマホを何度も鳴らしているのに出ない冬華に、「まだかよ」と眉を寄せている悠真に夏樹が心配そうな顔をした。
どうせ、冬華のことである。
寝坊したなんていうことだろうけれど。
「はっ、あのブスなんてどーでもいいだ痛っ!んだよチカ」
ハンッと鼻で笑う金谷をチカがたたくのが目に入る。
「もう潤もええかげん仲良うしいや。第一女の子にブスとかいいませーん」
そういわれている潤はまた犬のようにキャンキャンと吠えている。