ちゃんと伝えられたら
坂口さんはそれだけ言うと、私の腕を放す。

「俺は今から出掛ける、もう会社には戻らずにそのままお前の家に向かうから。」

そして資料室を出て行く私の後ろ姿に声を投げ掛けた。

「遅くなっても絶対行くから、待っていてくれ。」




















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