その先の未来へ
記憶
「ただいまー!光輝!光琉!」
「「おかえりなさい!ママーー」」

あぁ、また、小さい頃の夢。
幸せだった時の。

「今ご飯作るから待ってねー」

お母さんがご飯作ってる時、
私達、姉弟はお母さんにひっついて周りをウロウロし今日あったことを話す。

「あのねあのね!今日運動会の練習でね!かけっこ1番だったんだよ!」
「すごいねー!光輝!運動会もいちばんになれるかなー?楽しみだよ」

「ねぇ、あたしの話も!」
「わかったわかった、何があったの?」

こうやって穏やかな時間。
でもこれもすぐ終わる。

「お父さん。ご飯・・・」
「うるせーな。今ゲームしてんだよ。見ればわかるだろ?」

そう、テーブルを勢いよく叩いた。
今日は機嫌がいい方だ。酷い時は殴られてしまう。

「ご飯ここ置いておくね。」

そういい、落ち着いた頃に
私が邪魔にならない所にご飯を置く。
そして、別の部屋でお母さんと姉弟でご飯を食べる。
いつもの光景。

食べ終わってお風呂を済ませたら、だいたいお父さんがこういう。

「勉強しろ」

と。言う事聞かないと殴られるので大人しく机に向かうが、小学校低学年の子にはきつい。
直ぐに飽きてしまい放り出す。だけど、それを許さないのがお父さんだ。低学年の頃は毎日1時間はかならず机に向かわされた。

それでも、この頃は今より幸せだったと思う。

小学校低学年の私が眠りにつくと夢が切り替わり、今度は小学校高学年の頃になる。

「どうして、学校へ行かない!!」

この頃私はいじめられて不登校になってしまった。
それが嫌でお父さんは私に暴力をよくふるった。

「あなた!やめて!!」
「どけ!菜々子!」

お母さんはお父さんを止めようとする。
それで止まらないのがいつもの事。
この日は違ったんだ。

「光琉、光輝、おいで」

そういい、お母さんは自分のカバンを持ち私達の手を引く。そして家を出た。
そしてこのままあの家に帰ることは無かった。
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