君と出会えた物語。



私が落ち着くまで真由ちゃんはずっと背中をさすっていてくれた。



「これ使って。顔やばいよ。」



手渡されたのは、鏡と化粧落とし。



鏡を見るとすごく酷い顔をしていた。



ある程度綺麗に落として、残った化粧落としを真由ちゃんに返す。


「真由ちゃんありがとう。」



そう言って微笑むと真由ちゃんも笑ってくれた。



こうやって過ごせる日をどんだけ夢見たか。



また会えて良かった…。



ヒロが支えてくれたから変われた。



だから、私素直に伝えられたよ。



そう思うと同時に学校での出来事に落ち込む。



「で、なにがあったの?」



そんな私に気づいたのか、心配してくれた。



私の手に自分の手を重ねて真由ちゃんは私が全て話し終えるまでずっと手を握っていてくれた。



だから、私は落ち着いて話せた。



「ねぇ…もしかして、そのヒロって柳田大輝?」



思いがけない言葉に一瞬固まった。



なんで…?真由ちゃんがヒロの事知ってるの?


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