君と出会えた物語。



あれから別々に教室に戻り今は昼休み。



賑やかな教室にいつも通り1人。



でも、今日はすごくドキドキしてる。



柳田くんはもう教室にいない。



空き教室での柳田くんのアドバイスを実行しようと椅子から立ち上がった。



「あ、あの...。」



「うん?下田さんどうしたの?」



私は入学してすぐ話しかけてくれた片岡美優(かたおか みゆ)ちゃんに話しかけた。



話すと決めてすぐに思い浮かんだから。



「お、お昼とかって...一緒に食べれない...かなって。」



緊張して上手く顔が見れない。



焦りと自信のなさのせいで声が届いているのかすら分からない。



「え!?あぁ...今日はちょっと...。」



「…そうだよね...ごめんね。」



予想通りではあったけど、正直かなり落ち込むかも。



顔に出ないように頑張って笑顔を作る。



来た道を戻るように自分の席に向かった。



「こんな奴とご飯とか無理っしょ!美味しいご飯が不味くなる。」



朝も悪く言ってきた同じクラスの前田加奈(まえだ かな)はゲラゲラと仲間たちと笑ってきた。



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