君と出会えた物語。



「あ、あの朱莉...ちゃんのお母さんバイト先の虹のオーナーの息子の俊です。」



「どうも、朱莉の母です。」



なんか変な感じ今まで友達とも会ったことないお母様が俊と今喋ってる。



「帰すの遅くなってすみません。」



「いや、いいのよ。朱莉を送ってくれてありがとうね。」



「あ、良かった...じゃあ失礼します。朱莉またな!」



「あ、うん。ありがとう。」



俊はペコリともう一度お母様にしてから私に手を振って帰って行った。



無言のお母様と一緒に家に入る。



気まずい...怒ってるのかな。



「お母様お帰りなさい...。」



「ただいま。朱莉...あの子は?」



あの子...?



「俊のこと?」



「さっきの子じゃなくて...背の高くて目がぱっちりの黒髪の少し口の悪い男の子。」



私が話す男の子は限られてる。



それに条件に合う人が1人だけいる。



でもなんで...。



「ヒロのこと...?」



お母様は小さく頷いた。



なんでお母様がヒロのこと知ってるの?



今まで会ったことないはずなのに...



「あの子元気?」



「ごめん...ヒロとは今仲良くないんだ...。」



「そうなのね。...朱莉、明日時間ある?」



「う、うん。」



「じゃあ明日出かけましょう。朱莉も来た方がいいわ。」



え...。



「...分かった。」



もやもやが募るけど足早に部屋に戻ってしまうお母様になにも聞けなかった。



いや...



疑問ばかり頭に浮かんでお母様の顔見て消してを繰り返していた。



お母様からヒロのこと聞くなんて思わなかったし。



なにより泣きそうなお母様の顔なんて生まれて初めてみた。


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