銀メダルの 恋



「藍沢さん、」


秋が近づいていることを感じさせる、すこし肌寒い気温で空はすこし曇っている、9月の上旬。
今日は、難波さんとの打ち合わせの日だった。




「すみません、遅れてしまって。」



一応5分前に着くように計算し家を出たのだが、待ち合わせ場所に彼が既にいて驚いてしまった。




「いえ、僕が早く来てしまっただけですから、気にしないでください。」



口角を少しあげ、目を細めてそう言った。




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