銀メダルの 恋
彼はミルクとシロップを1つずつ入れ、マドラーを手に取る。
すらっとした指、その先の爪さえ美しくて、ハーブティーを啜りながら釘付けになってしまった。
ちらり、と彼の顔を覗き込むと目が合ってしまった。
なんでもない風に目をそらすと、彼はぶはっ、と顔に似合わない笑い方をした。
「どうか、しました、か?」
自分でもわざとらしいのは分かっていたが、場をつなぐために言わずにはいられなかった。
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