L*O*V*E
両想いのLOVE
「涼、お待たせ。」



「よし、帰ろっか。」




本屋でのバイトを終え、彼女を一人暮らしの家まで送り届ける。



彼女…桜と付き合い始めてから、これが日常と化している。



「明日って、ゼミ休講なんだよね?」



「そういえばそうだったな。てことは…午後からしか授業ないってことか。」



「朝ちょこっとだけゆっくりできるね。」





大好きな彼女と帰る、この時間。





俺、佐山涼にとって、バイト初日に出会って一目惚れした桜は、もはやかけがえのない人になっている。


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