L*O*V*E

片時も離れたくないって、こういう日のことを言うんだろうな。




由奈とこうして自由に過ごせるようになった今の方が、少しの時間でも離れるのが惜しくなるなんて、変?





シャワーの音が響く中、風呂場でも由奈を強く抱きしめる。





「ん……やっ……」





タイル貼りの冷たい壁に由奈の背中をくっつけ、激しいキス攻め。




どんなにキスをしても、足りない。




「…由奈?」




「な……なにっ…」




すでにキスだけで身体の力が抜けかけている由奈の耳元で、そっと囁く。




「我慢できない。このまま入っても…いい?」





何度キスしても、何度一つになっても、たぶん足りない。





もっと由奈が欲しくなって、もっと由奈の恥じらう顔が見たくなって…





でも、それが幸せなんだ。





幸せで満たされることは、これから先たくさんあるだろう。






由奈。




いっぱい我慢させてごめん。





いっぱい泣かせてごめん。






でもこれからは…








「俺はずっと、由奈のものだから」








【おわり】




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