遠距離の彼 と 近距離の同期
新幹線が到着した。

深夜なのに、大勢の人が降りて来る。


「海翔!!」

私は、海翔を見つけて、叫んだ。

「結!」

海翔は、転がしていたキャリーバッグを持ち上げて、走ってきた。

「結、会いたかった…」

海翔が、私を抱きしめてくれる。

「海翔、私も会いたかった…」


込み上げるものがある。

この一ヶ月、本当に辛かった。

寂しかった。

だけど、ようやく会えた。

ずっと、このまま海翔の腕の中にいたい。


しばらくして、海翔が言った。

「結、帰ろ?」

「うん。」

私たちは、私の部屋に向かった。
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