遠距離の彼 と 近距離の同期
午後も私たちは、いつも通りに黙々と仕事をした。


そうして、数時間後の18時。

天が口を開いた。

「お前、今日はもう帰れ。」

「まだ、大丈夫だよ。」

私が答えると、

「体調管理も仕事のうち。」

と言われてしまった。

「でも……… 」

なおも私が渋ると、天は椅子を滑らせてきて、

「お前を守るのは、俺の役目。
俺のために、帰って寝ろ。」

と囁いた。

私が二の句を継げないでいると、

「顔、赤いぞ。
その可愛い顔、みんなに晒す前に帰れ。」

と更に囁かれた。

私は、恥ずかしくなって、慌てて片付けると、

「お先に失礼します!」

と逃げるように帰宅した。



何、あれ!?

俺様のくせに、命令口調なのに、なんで甘いの!?
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