遠距離の彼 と 近距離の同期
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12時。

長い半日が終わった。

「おい、飯、行くぞ。」

天がいつものように誘ってきた。

「私、今日は… 」

私が断ろうとすると、

「ほら、行くぞ!」

と手首を掴まれて、連れ出されてしまった。

エレベーターに乗り、天が1階のボタンを押す。

「え? 社食じゃないの?」

私が聞くと、

「今日は、オムライスの気分なんだ。」

と言われた。

あれ? これ、デジャヴ?

私は、天の異動初日に来たカフェに連れて来られた。

天はオムライスを頼み、私は冷製パスタを頼んだ。

さすがに6月にグラタンは食べたくない。
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